Touch of Space

クルマ・カメラネタ中心の気ままなブログです。コメントなどはお気軽に(^ ^)

TTSの楽しみなこと、不安なこと

アウディジャパンから2月の頭に発表があってから豊橋出荷と聞いていたMY2021 TTS。先日ようやくホームページとカタログが更新されました。

また延期になるのかと心配していましたが、どうやら関係なく順調に進んでいるそうで。

メディア発表もなく、サイレントで販売され、そのままひっそりと終焉を迎えそうなTTシリーズ。悲しい最後ですね。。。

しかし自分の中では新しいTTライフがまた始まるので、ワクワクは止まりません!

 

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ディーラーに車も届き、登録・整備がなされていよいよ納車秒読み段階です!

 

基本的にはボディカラーも同じ、見た目も知らない人は気づかないレベルなので、良くも悪くも今まで通り違和感なく乗れると思います笑

やはり楽しみになってくるのは、今までのTTになかったスペックや装備ですね!


・300馬力超えの新エンジン
MY2021は本国と同じ306ps/400Nmになります。前車比で+76 ps、+30Nで、どれくらいの体感差があるか楽しみです。
トルクは劇的には上がらないので、普段はあまり実感できないのかもしれませんが。(8J→8Sのときもそうでした)

 


・新しい7速Sトロニック
今までの6速もほとんど不満はありませんでしたが、どうしても高速走行時に回転数が高くなるので、それが解消されると良いですね。
7速は40TFSIには既に導入されていて、より洗練されたスムーズさとの評判なので、このあたりと燃費向上に期待です。

 

 

・20インチホイールと低扁平タイヤ

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今回のTTSにときめいた最大の理由がこれです。
前車にも付いていたS lineやTTSに標準の18インチは、個人的にデザインが好みじゃない!質感が良くない!洗いにくい!の3点セットで、また同じホイールだったらもう良いよってなるところでした。
せめて、TTSは差別化してほしい。

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ネットで漁っても、自分と同じグレイシアホワイトとの組み合わせを未だに見つけられていませんが、ディーラーさんから送られてきた実車写真を見て、似合っていそうで安心しました。

ノーマル車高でもホイールハウスとの隙間は小さめで、TTのデザインに非常に映えています♪

 


・Sルックのエクステリアデザイン
今回、ディーラー発注枠として、このグレイシアホワイトの個体か、デイトナグレーの個体をオススメされました。
デイトナグレーの個体には同じホイールに加えて「ブラックスタイリングパッケージ」が装着されていました。これは加飾やミラーがグロスブラック仕上げになるやつですね。
最近メーカー問わず流行っている印象を受けます。

営業さんには超シブくてオススメと言われました。

気分転換になればと少し迷いましたが、昔からSモデルのシルバー加飾に憧れていましたし、TTはボディカラーでリセールも段違いなので、冒険せずにまたホワイトを選んでしまいました。

 


・フルレザーのSスポーツシート
前車のTT S lineには、ハーフレザーの普通のスポーツシートが装備されていました。
どうもこれが最後までしっくり体に合わなかったのですが、展示車などのSシートに座ったときは座り心地が良かった印象がありますので、期待しています。

 


・マトリクスLEDヘッドライト
今さら感ありますけど、私は未体験なので楽しみにしています。何だかんだ郊外走行で役に立ちそう。

 


・マグネティックライド
これは不満を言う人も多いですが、どうなんでしょう?
初めて8Sに試乗した時の個体にはマグネティックライドが付いていたようで、モード切り替えで結構はっきり特性が変わって面白かったのを覚えています。メリハリがあったら楽しいですね。

 


・Bang & Olufsen サウンドシステム
TTと相性が良いと言われています。普段あまり車で音楽を聞きませんし、拘るタイプでもありませんが、感動できると良いなぁ。

 


・末期モデルの仕上がり具合
これも何気に大事な要素です。8J TT MY2012の時は末期モデルであり、不具合や異音が一切無い素晴らしい洗練度だったのですが、前車8S MY2016は初期モデルだけあって謎のバグやガタピシ音が複数箇所から発生していました。重大な故障はありませんでしたけど、長く乗る不安というのはあります。

今回は8S末期ということで、前期オーナーにしか分からない改善とかあると嬉しいですね。

 


反面、不安な部分や懸案事項もあります。

・新エンジンの排気音量の低下
馬力もトルクも上がったエンジンですが、その代わり(?)GPFなるものが付いてます。これは車の排ガスを抑制するフィルターですね。
近年の環境意識の高まりと、VWディーゼルゲート事件で落ちた信頼を取り戻すために付けざるを得なくなったようです。

しかし、このフィルターのせいで、8S TTに特有のシフトチェンジ時の「バフッ」音がほとんど聞こなくなっているようです。

動画で比較してみましょう。

まずは前期型。


2016 Audi TTS (310hp) - DRIVE & SOUND (60FPS)

 

もはやオナラかなというレベルで鳴りまくってます^^;


次に後期型。


2020 Audi TTS DSG Facelift Quattro Exhaust Drive & Sound 306 HP

 

「バフッ」音がしないどころか全体的に音量が小さいような。。。

これは悲しいですね。
もちろん環境破壊をする気などはさらさらないので、バフッ音は諦めるとしても、音量が小さいのは何とかしたい。
最後のガソリン車ですから、派手にフィナーレが欲しいものです笑
初めてマフラー周りの弄りを検討するかもしれません。

 


・20インチによるハンドリングや乗り心地への影響
ホイールとタイヤが大きくなれば、当然道路との接地面積も広くなるわけで、TTならではの軽やかでクイックなハンドリングがスポイルされないか懸念しています。
そして、乗り心地も覚悟は必要かなと。マグネティックライドでうまく緩和されていれば良いのですけど。

 


・無駄に付いてくるTVチューナー
MY2021からは、TVチューナーがオプションになりました。しかし本体価格は変わらないので実質値上げされてます^^;
そしてこのTVチューナーが高いこと!(¥160,000)
そしてそして、ディーラーの発注車は全部これが付いてくる。なぜ付けた笑

TTにあるモニターはバーチャルコックピットただ一枚であり、ここの小さい範囲でしかTVが表示されません。そもそも最近見ながら運転は厳罰化されたので、ますます無用の長物です!

付いてきたものはしょうがないということで、活用法を検討中。
MMIからTV映像を出力できるかもしれないので、配線を通して持ち込みの外部モニター(助手席用)にいつでも表示できるようにしたいと考えています。

 


・常時点灯するナンバー灯
みん友さんによれば、デイライト光量はデフォルトで100%になったものの、相変わらずテール・ナンバー灯まで常時点灯する謎仕様のようです。。。
コーディングすれば簡単に消せますが、デイライトはちゃんと明るいのでわざわざお金かけるほどでもないかなぁと悩み中です。

TT沼

ご無沙汰しております...
ほぼ2年ぶりのブログ(もはやブログ更新=買い替えネタって定式が成り立っていますが笑)

その通りで、TT 2016年モデルからTTS 2021年モデルにハコガエする運びとなりました!

 

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先立って、去る1月に前期8S TT quattro S lineを売却しました。約38,000 km、ほぼピッタリ5年乗れました。間違いなく過去最高のクルマであり、所有期間も最近では長めだっただけに、別れ際はいつも以上に寂しくなりました(;ω;)

 

 

 

さて、そもそも今回5年目車検が迫る中で、「買い替える? or 買い替えない?」、「買い替える場合はTTから離れる?」と、一年くらい前から悩み続けていました。

ひとまず候補に挙がったクルマたちは...

 

Audi TT RS (MY2017-2018)

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内燃機関の存続がいよいよ怪しくなってきた昨今、最後に大好きなTTで貴重な5気筒エンジンを堪能してみたいと考え、値が落ちてきた前期RSの中古の購入を検討しました。
しかし、そもそも日本に輸入されたのは一年間ほどでありタマが無さすぎるのと、現車から1年ほどしか若返りできないため、また近いうちに買い替えに悩む羽目になりかねません。
当然、MY2021が出るのは知っていましたが、予算オーバー甚だしいのでナシ( ̄▽ ̄;)

 

 

・Audi TTS

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基本的にTTと同じエンジンのチューンアップ版ですが、それゆえに燃費や日常使いで気を遣わないで良いというメリットはそのままに、スペシャリティを感じられるだろうなと考えており、憧れではありました。
しかし、現車からフルモデルチェンジを経ていないので、デザイン・スペック共に劇的に変化があるわけではなく、決め手に欠ける印象でした。

 

 

・Mercedes AMG A45/CLA45

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なんだかんだで前から気になっていました。AMG 35シリーズもありますが、価格差や見た目のオーラの違い(専用グリルやフェンダー)を考慮すると、TTRSと同スペックの45に軍配があがります。
そして、TTの弁慶の泣きどころである先進セーフティやACC系の装備も充実していますし、幸せになれそうです。


実際にディーラーへ見に行ったのですが、A45は予想以上にフロント以外の見た目が大人しくガッカリ。CLA45は偶々点検に来ていた”素敵なお爺様”に見せていただき、なかなかのオーラだったのですが、やはりTTを見慣れた人間にはセダンにしか見えません(´・ω・`)

それ以前の問題としてディーラーの対応が酷く、営業がアクションを起こさない、寒いのに店の中へどうぞすら言わないという...。

(CLA45乗りのお爺様の方がサンルーフを開けてくれたりとサービス精神満点でしたよw)
お世話になってるアウディやMINIと同じ系列とは思えない店でした。

毎回メルセデスは候補に挙がるのですが、縁が無いようです。

 

 

 

という感じで、どれも決め手に欠けておりましたが、TTから離れると間違いなく後悔するだろうなという確信だけは得ました。
おそらく街中ですれ違うたびに目で追って、手放さなければなぁと思う日々になっていたと思います!

TTというクルマに乗り始めてもうすぐ10年、完全に沼にハマったわけですw

てなわけで、どうせならグレードは上げたいので、TTSの良い案件があれば買い替え、なければ現車乗り潰しという方針を何となく自分の中で固めました。

 

 


そんな中、初冬に点検で訪れたときに、案内されたのがディーラー発注枠で船に乗っているというMY2021 TTSでした。

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今までと同じグレイシアホワイトの車体に、まさかの20インチホイールがセットアップされたフル装備仕様です。どうやら本国ではカタログ写真もこの仕様であり、推されているスタイルのようですね。

 

噂に聞いていた排ガス規制に対応した新エンジン(306ps/400Nm)採用と7速化で、ついに日本仕様も真のフェイスリフトが適用されることとなり、前期型から買い替える価値が出ました。

というのも、MY2020までは何故か日本仕様は前期型と同じパワートレインで200馬力代だったのです。

この300馬力超えと、20インチホイールという今まで乗ってきたTTとは違う特別感にやられてしまったというワケです。

 

 

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次回は次期車の楽しみなこと不安なことについて書こうと思います。
(頑張って納車までには更新しますw そもそも発売のアナウンスがなく、いつになるのやらという話ですが...)

これが最後の純ガソリン車?〜MINI Cooper S〜

Twitterみんカラではすでにお知らせの通り、ルーテシアに代わる新しいクルマはMINI 5ドアのCooper Sです。

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次に買う車は、完全なEVではないにしてもハイブリッドなどの動力の一部が電動化されているものになるんじゃないかなと思っていたのに、まさかのガソリンの走る系の車です。。。しかも排気量はこのダウンサイジングの御時世に1.2→2リッターでTTと同じに。厳密にはTTが1984ccでMINIが1998ccなので下克上となりましたw

 

OneでもなくCooperでもなくCooper Sになったのは、お買い得感とタイミング・運命です。

一度でもMINIを検討した方ならわかると思いますが、OneにCooperと同じ装備内容にするためのオプションを付けるとCooperとほぼ同じ価格になり、CooperにCooper Sと同じ装備内容にするためのオプションを付けるのとエンジンなどの違いを考えると、Cooper Sが最もお買い得という結論になります。(税金は高くなりますが)

そして、そのCooper Sで好みの仕様の在庫があり、ビックリな値引きが提案されたため、買わざるを得ない流れとなりました(^_^;) MINIはあまり値引きしないと聞いていたのでビックリしましたね。

実はMINIを購入したディーラーは、お世話になっているアウディのディーラーの系列店です。アウディが高レベルなサービスを提供してくれていることから、MINIにも同様の対応を期待して、わざわざ他県のディーラーでの購入となりました。結構遠い(自宅から近い順に数えると5番目くらい)のですが、一見の客とは違う扱いをしていただき、大きなメリットがありました。

県内の最寄ディーラーは知り合いのBMW/MINI乗りが口を揃えて「対応が悪い」というほどで、実際昔に3シリーズクーペに乗っていた頃にも体験済ですので、いずれにしてもMINIを買うなら他県しか選択肢がありませんでした。

 

 

 

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欲しかった仕様というのが、このボディーカラーがミッドナイトブラックでルーフも同色、そしてホイールも標準装備の色違いでブラックという漆黒仕様。

MINIと言えばツートンの元祖というイメージですが、今や世の中にはツートンの車で溢れているし、見た目もソックリな国産車もたくさんあるし、MINI自体も輸入車でトップクラスの台数なので正直、食傷気味。

 

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ところが、一年ほど前からご近所さんが、現行F55型前期のブラックボディー×ブラックルーフのCooper Sに乗り替えされて、それがとても渋くて新鮮で独特の雰囲気がありました。そこから「MINIのモノトーンええやんけ」と気になり出したわけです。

まさか自分が同じのを買うなんて、しかもホイールまでブラックでよりモノトーンな仕様に乗るなんて思いもしませんでした。

 

 

MINIの検討を始めたとき、最初はOneやCooperの美味しい中古を...と想定していたのですが、Oneはモノトーンだけどあまりお得じゃない、Cooperはほとんどツートンで新車でも見込み発注の在庫はゼロということで、「また時間を開けて検討するか〜。ルーテシアの車検は来年だし。」と諦めムードの中、ふとカタログを見てみるとCooper Sってお得じゃね?ということに気づき、試しに新車在庫を調べてもらったらあったのです!

そして、何も言ってないのに「平成の間にお返事いただければ車体はこれだけ値引きします。オプションはこれだけサービスします。」と、急に営業さんが攻めてきて、あれよあれよという間にハンコを押しちゃったのが平成最後の土日。自らMINIの商法に乗っかり釣られてしまったというわけです。

 

 

そして記念すべき令和元年最初の月に登録されてやって来ました。

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主な標準装備としてはオンライン検索できるイマドキのナビや衝突回避ブレーキなど安全装備系。そうそう、ついに我が家にもACCが付いた車が来ました(苦笑)。全車速対応ではないですが。そして未だに使ってないというw

 

オプションとしては「ペッパーパッケージ」とシートヒーター、そしてバックカメラやソナーおよび自動駐車機能が備わる「カメラ&パーキングアシスタントパッケージ」が付いてました。

 

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ペッパーパッケージは車内の間接照明やエクステリアのカーテシライトなど、夜を華やかにしてくれるハッピーセットで、ほとんどの在庫車には付いていると思われます。

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Cooper以下だとキーレスエントリーも含まれる(Sには標準装備)ため、ほぼ必須のオプションと言えます。
これによって、ついにルーテシアの煩わしいカードキーから解放され、二台ともキーレスの車にできました。

 

ディーラーオプションでは、ドラレコとコーティングをサービスしてもらえました!

それから純正のルーフステッカーと、1ヶ月点検時にリアとリアサイドに例によってスモークフィルムを施工しました。

 

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ルーフステッカーは「ナイトジャック」という色で、昨年のマイナーチェンジ後に客の要望を踏まえて追加された新色だそう。
言われないと気づかないさりげなさが何ともオシャレだと思いませんか?あまりにもブラック一色なのもアレなので、ワンポイントとして加えてみました。

 

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と言いつつ、さすがにさりげなさ過ぎてオーナーも存在を忘れかけるほどですw

 

 

スモークフィルムは毎度何パーセントの濃さにするのか悩んで、「濃すぎた〜」やら「薄すぎた〜」やら失敗が多いです。車種によってベストな濃さが違うので難しい。

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今回はリアが透過率15%でリアサイドが30%で、印象は「少し薄いけどまぁいいか」ってところかな。

 

 

さて、納車から1ヶ月して現状の感想としては、

  • 乗り味の高級感・剛性感がTTよりある
  • ドイツ車らしいダイレクト感
  • ステアリングのセッティングが重すぎる
  • Sの割に大人しい排気音
  • スピードメーター小さすぎ

 

まず乗って感じるのは、静かで乗り心地が良くてガッチリとした高級感です。天地の低いフロントウィンドウも相まって、金庫の中にいるような安心感があります。 

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ハンドリングや加速感はドイツ車だな〜というのがしっかり実感できるダイレクト感があります。私が求める「交差点を曲がるレベルでも楽しい」という条件を満たしています。ルーテシアはやっぱりダルかったw

TTは、よくも悪くもアルミボディでヒラヒラと軽いのです。そのため、アウディの代車でもQ2などを借りたときに、MINIと同じようなガッチリとした高級感に驚かされます。

 

TTはFFベースのquattroとは思えない素晴らしく切れ味鋭いハンドリングが他にはない アピールポイントとなります。

一方、MINIで気になるのは重いステアリング。試乗時には気づいていましたが、取り回しの多い街中では腕が疲れてしまいます。TTは車速感応型およびモード切り替えでステアリングの塩梅を思いのままにできます。ゆったり走りたい時とガンガン攻めたい時の両方で運転のしやすさ・楽しさを高次元で実現しています。

まぁ、TTはMINIより装備が劣っていながら200万円近く高いのでそうでないと困りますが(^_^;)

 

 

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スピードメーターはかつては中央のパネルに堂々とあったものがF型になってからはステアリング上に追いやられてしまい、もはや意味がないほど小さいです。
ただでさえ安定感があって速度感覚が鈍りやすいのに、こんなに小さく刻みも細かいと走行中にパッと見で正確に判断するのは困難。オーダーの場合はオプションのヘッドアップディスプレイを付けることをオススメします。
赤く光るアナログメーターは今となってはかえって新鮮でワクワクしますが、もう少し大きくできないものか...。次はこの雰囲気を残しながら上手くフル液晶化してほしいものです。

 

あと、少々期待外れなのが排気音。エンジンをかけた瞬間はものすごくやる気にさせる音がするのに、いざ走ってみると常用域ではサルーンのごとく静かです。まだ一応慣らし中なので回転数を上げるわけにもいかないので、本当の音はまだわかりませんが、2000回転ぐらいでもブンブン言ってるTTより控えめなのは明らか。

 

 

というわけで、奮発して買ってしまったMINI Cooper S。五年保証に入ってるし長く乗りますよ〜(?) TTも次期モデルは無いし、車買い替えネタはしばらくないはず...です。

偉大過ぎた2代目の残像

まさか2018年すっ飛ばしてたなんて...

まさか元号変わるまでブログを更新してなかったなんて...

めちゃくちゃ更新をさぼってました汗

 

で、こんな久々に更新するということは、それなりのネタがあるわけです。
そう、車買い替えのネタがw

 

 

 

 

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単刀直入に言いますとルノー・ルーテシアⅣを売却しました!
まだ買って2年のおいしい盛りなのに...

 

理由は事故で全損になったとかいう物騒なものではなく、完全にオーナーのわがままによる勝手な理由です(;^ω^)

 

一言でいえばタイトルの通りで、2代目ルーテシアの面影を期待して乗っていたものの、「思ってたんと違う...」という思いが徐々に増してきたためです。

 

確かに今のルーテシアは、前から言っているようにドイツ車のラグジュアリーでも車でも味わえないしっとりした乗り味だったのですが、何か物足りなのです。

2代目はもっと独特の高級感があり、当時のプジョー206国産車と大して変わらない印象だったのに対して、何とも言えない感動がありました。これはすでに試乗1発目で感じたことです。インテリアの質感がすごいだとかではなく、ただただ乗り味が独特だったのです。


新車情報 ’99「ルノー ルーテシア」

 

一方で、2代目は癖のあるハンドリング、不安定なAT、激悪な燃費、エアコンかけただけで極端に非力になるエンジンなど扱いにくい部分も多くありました。

逆に4代目は素直なハンドリング、ほどほどにスムースなDCT、そこそこな燃費、ターボエンジンの力強さで普通の車としての総合点は間違いなく上です。

しかし、その普通さゆえに、だんだんと飽きてきてしまったというのが正直なところです。

今のルーテシアⅣには「この車じゃないと絶対に譲れない!」という突出した良さを見出せなかったのです。

例えば、前車のVW up!はこんなに小さくて安いのにガンガン走れるコーナリング性能がそれでした。

ルーテシアⅣは、
「ハンドリング...うん、ちゃんとしてるけど面白みはないよね」
「乗り心地...確かにしっとり系なんだけど完全な猫足じゃないんだよな~」
という感じです。

 

 

 

もちろん普通過ぎてツマラナイという理由だけでこんなに早く手放したりはしません。

もう1つはルノーの品質に疑問符が付いたことです。

品質と言っても故障とかではありません。車として基本的な部分の開発がちょっと雑なんじゃないかなと思う部分がありました。

 

一番あきれたのはインパネのフロントウィンドへの映り込み。

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正面斜め上から日が差すような状況では、危険を感じるほど視界が遮られます。最初は夏だけだと思いきや冬でもそうで、日に日にストレスを感じるものでした。上級グレードのインテンスのカラードパネルならもっとエグいことになりそうです。

画像では窓が汚れているのもあってわかりにくいと思いますが、雰囲気的にはこれぐらい視界が霞んで見えます。

インパネの素材選定がマズいのかガラスとの角度が絶妙に悪いのかわかりませんが、こういった初歩的なことは開発のテスト段階で気づくべきだと思います。
せめてビッグマイナーチェンジの段階で素材を見直すなどの改良があってしかるべきかと。

 

あとは相変わらずエアコンが効きが悪いとか、ターンシグナルが出なくなったとか←?!

それから、ドアの開け閉めの感触や音がペラペラだったり、エクステリアのチリ合わせの感じも微妙だったり、所有欲が満たされないのも不満でした。この辺、もっと安いup!のほうが圧倒的に上でした。

挙げだしたらポロポロと出てきます。とにかく工業製品としてアバウトな感じがありました。

 

フランス車だから、、、という話もあるでしょうが、最近のプジョーシトロエンはかなり質感を上げて緻密さや洗練度を増してきている中で、ルノーは遅れている感じが否めません。

設計の新しい新型メガーヌに乗っても、フロントウィンドの下辺が歪んでいたりと進歩はイマイチな気がします。

やはり国営企業だから怠慢なんでしょうか?最近のゴーン騒動を見ていてもルノーの企業努力不足を感じざるを得ません。

 

また、ディーラーのほうにも少し不信感が。

これは私が気づくのが遅かったのですが、毎回洗車して磨き上げても何やらモラモラした水垢のような汚れが浮き上がってきて取れません。いくら洗車さぼりがちとは言え、納車数か月の車がこんなに水垢まみれになるなんて…。

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おそらくルノー・ジャポンかディーラーの在庫車の置き場所の環境がお察しなのでしょう。それか塗装の質か?

そういえば時期が時期とはいえ、納車のときに車体には花粉や黄砂がうっすらと乗ってたなあと。

他にも車内の配線が垂れ下がっていたり天井に汚れがあったり(これはすぐに気づいたのでクリーニングしてもらいました)、納車前整備をちゃんとやってるのか怪しい。

 

 

 

 そんなこんなで、「本国では新型も発表されたし車検通さずに買い替えちゃう?」(TTやup!のときも同じことを言ってたw)という話になり、前から家族が希望していたとあるメーカーを見に行ったのが運命の出会い。

ビックリ条件が出てしまい平成最後に買わざるを得ない流れとなりました。本当は来年の車検直前に入れ替えるつもりだったのに汗

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たぶん予想外(中の人も)なのでビックリするかもしれません笑

高いけどその分満足度が高い車だと信じてます。簡単に買い替えない戒めのためにも奮発しちゃいました。

令和元年初月登録な次期車をお楽しみに~。

ルーテシアⅣ 半年 –ZENのすすめ–

ルーテシアの納車から半年が過ぎました。走行距離は4,000kmを超えており、我が家の街乗り車では久々に距離が伸びてるクルマです。というかルーテシアⅡ以来のハイペース。 武骨な乗り味のTTではしんどいナというときだけでなく、積極的に長距離にも乗って行きたくなるクルマです。

いよいよ足回りも慣れてきて、このクルマに対する評価も固まってきましたので、ここでレビューしておきたいと思います。
 

Design

 ルーテシアを選ぶ理由で多くの人が真っ先に答えるのがエクステリアデザインでしょう。Renault CLIOⅣ Phase2 ZEN

 私も最初に発表された頃は、かなり惹かれました。しかし、時がたつにつれて少々飽きたかなと。フェイスリフトが発表された時もあまり気に留めていませんでした。
それが、急遽有力な候補に挙がり、実車を見たりYouTubeで動画を漁っているうちに、「こんなにお洒落だったんだ」と見直しました。
まさかのまさかで我が家の愛車となって日々眺めるわけですが、リアフェンダーの膨らみやサイドの凹んだラインによって、Bセグとは思えないふくよかさと言いますか、余裕を感じるデザインだと思います。特に斜め前から人間の自然な目線で見た時に最も良さが現れます。最近のクルマはプレスラインを多用する傾向にありますが、このルーテシアにはそれが見当たりません。曲面だけで表現していることは逆に新鮮です。

 

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以前はこういった印象を抱くことはありませんでした。Phase2になってメタリック感の強いボディカラーが採用されたこと、フロント・リアのバンパー変更とLEDライト採用(若干の大型化)でワイド感が強調されたことが大きく影響していると思われます。

 

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リアビューについては、以前からの印象通り、Bセグではダントツの美尻ではないかなと思っています。愛車のZENグレードにはプライバシーガラスの設定が無かったため、リアに可視光線透過率7%の濃い目のスモークフィルムを貼りました。これにより、ボディカラーのグリチタニアム、バンパー・ウィンドウのブラックの2色で統一されてシックに引き締まりました。こうなるとマフラーカッターも欲しくなります。

 

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エクステリアデザインに隙があるとすれば、それは真横から見た時。少々間延び感があります。

 

 

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インパネは写真で見るよりもこだわりが感じられて良く見えます。中央の浮いているように見えるピアノブラックのパネル、丸みを帯びた操縦席周辺の造形は国産車やドイツ車には見られない独特の意匠。

 

 

Renault CLIOⅣ Phase2 INTENS Interior

ちなみに、3ヶ月点検の時に展示されていたブラン・ナクレ(メタリックホワイト)のインテンスのインテリアがこれ。

内装色がグリというダークブラウンになります。グリチタニアムのインテンスも同じ。これが個人的に苦手だったのと、納期やスマホの備え付けやすさ、ホイールサイズの関係もあってゼンを選びました。

実物を見たのがこれが初めてでしたが、やっぱり選ばなくて良かったかなと。暗いところではシックな雰囲気かもしれませんが、太陽光が当たると、所詮プラスチックに塗装したものなので、ブラックよりも安っぽく見えます。やるならメルセデスみたいなレザー張りのインパネか木目じゃないと。

海外の画像・動画を漁ってみても、グリのインテリアはほとんど見つからなかったので、人気ないのでは?ましてや、ルージュ(赤)のインパネなんて...。日本には、余った在庫を回されてるのではないかと勘ぐってしまいます^^;

 

Ride -乗り心地-

路面がどういう状況なのかが確実にドライバーに伝わるのに、その不快な振動はカットされている不思議な乗り心地です。

ザラザラ感や突き上げとは無縁。インテンスでは段差で突き上げがあったので、狙い通り16インチホイールが功を奏していると思われます。

TTや前車up!の感覚で、前方に大きめのギャップがあったりすると思わず身構えるのですが、ルーテシアでは何事も無かったかのように通過できます。

carview.yahoo.co.jp

 

この評論家の書いてある通りです。せっかくフランス車のノーマルグレードに乗るなら、小径アルミホイールで決まり!

 

そして、シートは、見た目はインテンスみたいな華やかさがありませんが、ZENのでも十分によくできてます。見た目は薄っぺらそうなのに、座ってみると不思議とサイドのサポート感がしっかりあります。また、腰から頭まで、身体の自然なラインに綺麗に沿うように支えてくれる気持ち良さは秀逸。

ルーテシアに乗り始めてから、TTのシートは「なんじゃこりゃ〜(´△`)」と思うようになりました。身体をシートに押し付けても、どこかしらが浮いちゃうというか。もともとアウディのシートにはあまり良い印象はありません。スポーツタイプはTTのように窮屈な割にホールド感が無く、ラグジュアリータイプはブカブカしててレザーは滑りやすく姿勢が安定しません

 

 

Driving -走り味-

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パワーは十分以上。TTのようにカッ飛びはしませんが、山道でも苦しそうな音もせず確実にグイグイ登っていきます。爆音(不快ではなくスポーティなサウンド)を上げて登っていくup!とは対照的。あれはあれで愉快でしたw

1つ残念なのは出足の重さ。ターボが効き始めるまではかなりの亀さん発進です。そこで、思わずアクセルを踏み込むと、一気に3000rpmを超えて急にスピードが出るので「おっとっとヽ( ̄д ̄;)ノ」となることが多いです。最近はアクセルワークにも慣れましたが。
4気筒ターボとはいえ、この辺りのスムースさはドイツ車、特にデュアルクラッチとの相性についてはVW/Audiに一日の長があるように感じます。

 

6速デュアルクラッチのEDCは、常に適切なギアに入ってくれるし、当たり前ながら変速ショックは無いので、基本的には優秀です。不満があるとすれば、駐車場内や渋滞時の極低速では、一速に固定されがちで、アクセルの加減に敏感でギクシャクする点と、減速から加速に切り替えた瞬間の反応の鈍さ。この2点はup!のASGを思い出します(あそこまで酷くありませんがw)。

なお、平坦加速時のシフトチェンジのタイミングが、普通は2500rpm付近で、ECOモードだと2000rpm付近になります。2500rpm変速だと日本の道路の流れでは中途半端に引っ張ることになり、運転しにくいです。ECOモードでも、特段にパワーが落ちる気がしないし、登り坂などで必要な時には瞬時に一段落としてアシストしてくれるので、むしろこちらを常用しています。

 

ハンドリングは納車ブログで書いた印象と変わらず「ロールが大きい」ということ。

ステアリングの切り始めに対する反応は緩く、キレはありません。しかし、ある程度ステアリング回していくと、あるタイミングでかなりスパッと曲がれるようになります。この時のキレ味はなかなか爽快です。つまり、速く曲がりたい時は躊躇せずハンドルを切れば、しっかりクルマはついてくるということです。

 

 

etc. -細かいダメ出し-

×Aピラーの死角
右カーブを曲がるときに、ちょうどAピラー(結構寝ている)が進行方向の視界に重なって、首を前後させないと見えないという場面に結構頻繁に遭遇します。

×インパネの映り込み
夏場の日差しが強い時、インパネがフロントウィンドウへ激しく映り込みます。上記のAピラーの事もあってストレスです。

×助手席側インパネの余計な収納スペース
日産の入れ知恵なのか、国産車みたいです。こんなところには大した物も入らないし、入れたところで不格好なので無駄でしかありません。

 

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△オートワイパーが馬鹿すぎる
雨粒が多い時に反応しない割に、それほどでもないときに全力でフキフキしているのは滑稽w 一方で、オートライトは周囲の光量変化に敏感に反応し、こまめに切り替わるので優秀です。周囲を走る日産車と見事に同期します(笑)

△ドイツ車では当たり前のコンシールドワイパーではないため、中からワイパーが見えるのは違和感

△真夏のエアコンの効きがイマイチ
ルノーお家芸です、、、はい。

△高速走行中の風切り音
これが普通のレベルだと思います。逆にほとんど風切り音のしないTTやup!(←これは他の遮音がお粗末すぎて聞こえなかっただけかもしれないw)、というかAudiの空力性能の追求が素晴らしいものだと認識しました。

△ウィンカーの戻りが悪い
交差点を曲がった後でもたいてい自分で戻す必要があります。これもルノーお家芸です。

 

 

Summary

 

Renault CLIOⅣ Phase2 ZEN

下位モデルにRRレイアウトを採用する「トゥインゴ」という強烈な個性を持った車が存在する中で、このルーテシアはいたって普通のFF Bセグメントハッチバック。スペックは1.2リッター直4ターボエンジンで、これといった目玉装備もなく、エクステリアデザイン以外は一見つまらなさそうに見えます。
それに加えてルーテシアR.S.というホットなグレードもあるため、ノーマルのルーテシアは日本では影が薄く、カー雑誌やTVでの紹介時にはなぜかスルーされることが多いです。

しかしながら、ドイツ車メーカーと共同開発のトゥインゴでは味わえない、ベーシックなフランス車の乗り味を+20万円で楽しめるのは、なかなか魅力的だと思います。
確かに、以前に乗っていた2代目ルーテシアよりはフランス独特の味や高級感は薄れましたが、先に述べたようにシートの良さは健在で、乗り心地はフランス車の猫足そのもの。これだけでも選ぶ価値があります。
そして、昔のルーテシアと違って、一般的な水準のエンジン・ミッションの性能と、素直な反応でロールしながらも決して破綻を見せないハンドリングによって、誰でも扱いやすい車に仕上がっています。

高いボディ剛性とロングホイールベース、ワイドトレッドによる不安感の無いハンドリングでありながら、中の乗員は静粛性が高くシットした乗り味に癒される。CGTVで松任谷氏がシトロエンC3のことを「走るクリームパン」と例えたのに対抗して、こちらは仏車だけに、「走るフランスパン(外はパリっと、中はフンワリ)」と言えるでしょう。

 

ルーテシアでオススメのグレードを尋ねられれば、断然自分が所有しているZENを推します。ZENとは、日本語の【禅】に由来するフランスにおける外来語であります。

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ZENという言葉の意味に非常に共感を得ますし、何よりもルーテシアではベストチョイスと言える16インチアルミなのがポイントです。
3気筒のターボエンジンを5MTを駆使して高回転まで回して走らせる楽しみを得たい方はZEN MTを、シットリした乗り味に合うデュアルクラッチと4気筒ターボエンジンによる余裕の動力性能を味わいたい方は、奥様も安心のZEN EDCをおすすめします。