読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Touch of Space

クルマ・カメラネタ中心の気ままなブログです。コメントなどはお気軽に(^ ^)

I am GOD'S CHILD

音楽

今日で鬼束ちひろさんの名曲「月光」が発売されてから15年になります。

最近は某お笑い芸人がBGMに用いているため、この曲を聴くと彼のネタが思い浮かぶという人がいますが、改めて聴くと決してそんな軽い曲じゃないです。やはり歌詞が凄い。これほど絶望感や悲壮感を表現できた歌はなかなか無いと思います。

例えば冒頭の

突風に埋もれる足取り

倒れそうになるのを

この鎖が許さない

鬼束ちひろ「月光」(2000年) より

これは、死にたくても逆に抱えるものが大きすぎて死ねない。そんな苦しみを意味しているというのが私の解釈です。

鬼束さんの各楽曲に対する解釈は、調べてみると人によって様々で、皆さんが自身の状況に当てはめて解釈しています。それだけ、鬼束さんの作詞は人間なら誰でも持ち得るのマイナスの感情を見事に表現しているのだと思います。

一度歌を吹き込んだら二度と生で歌わない最近のアイドルや、自称アーティスト連中の歌詞にあるような、上っ面だけの単純な言葉では、本当の人間の絶望感は癒されません。絶望は絶望によって癒されるということを鬼束さんの曲を聴いて気が付きました。

 

せっかくなので、「月光」を歌う鬼束さんの動画をいくつか載せておきます。だいたい時系列に並べました。若い頃のは社会で必死にもがいている様を表現しているように見えるし、最後にある2008年のNINE DIRTSコンサートのアンコールでは、ご本人がプライベートで実際に苦しんでおられた時期(かなり痩せておられます)だったそうなので、後半の悲壮感が極まっているように思います。富樫春生氏のピアノ伴奏も素晴らしい。

 

 

 

 

 

 

 

おまけでこちらも。鬼束さんの曲の中で「月光」に並ぶかそれ以上で最も暗い部類に入る「Infection」です。これは完全にピアノ伴奏のみで歌っており、CD版のストリングスによる壮大な雰囲気とは異なります。これもまた、後半の盛り上がりで悲壮感漂う伴奏が歌詞と良く合っています。