Touch of Space

クルマ・カメラネタ中心の気ままなブログです。コメントなどはお気軽に(^ ^)

Renault LUTECIA 納車【後編】

前回の続き。

 

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ヴァン・デン・アッカー世代のルノーは、エクステリアが最高にカッコいいのに、インテリアは他社より遅れている気がします。それでも実際に乗ってみると、案外残念感はありません。写真写りが悪いのかな。

 

 

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 よーく見ると、プラスチックながら細かな模様があって、デザインにこだわりが感じられる。

 

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インテンスなら、ここが一段凹んだタッチパネルになります。ゼンの方がフラットで一体感があるので、一概にどちらが安っぽいとも言えない。

 

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スマホクレードルは、値引きの一環でおまけしてくれました。純正だけあって全く傾かないし、ホールド力は完璧。ただ、インパネとの接合部からビビリ音がするのが難点。

 

 

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オーディオはビックリするぐらいに音質がイイ!低音はズンズン響き、高音はクリアで聴きやすい。TTの標準仕様のスピーカー音質は残念なので見習ってほしいね。ましてや、move up!(2スピーカー)の小学生の工作レベルの音質から比べたら...(苦笑)

 

 

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メーターはデザイン優先。速度計はデジタルのみで低速での精度は...(・_・;)  他にも、VW/Audi系と違ってオートマモードではギアの段数表示が出なかったり、燃料計が無駄に大きかったり、燃費は100kmあたり消費量の方式だったり、インフォメーションディスプレイは1つ1つの情報をボタンで送ってやらないと見られなかったりと、まぁ、言いたいことは沢山あります(笑)

 

 

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まだ慣らし中なので、走りの印象は少しだけ。
ハンドリングはup!との思想の違いを感じます。 up!はスポーツカー的にガチッと姿勢を維持して曲がる感じだった一方で、ルーテシアはロールが大きいです。一回のカーブを曲がるのはオンザレールで得意だけど、S字カーブでは次のカーブに入るのに、「よっこらしょっ」と車の首の方向を振ってやるような気持ちが少し必要。クイックとは言えないかも。かと言って、剛性力不足や安定性に不安を感じることはなく、決して破綻を見せません。あくまで乗り心地優先というのが理解できます。
その乗り心地は狙った通り、16インチのおかげで新車の状態でも十分にしなやかだし、遮音性が非常に高く静かでしっとりとした走り味が大変心地よいです。シートは柔らかいのにフニャフニャじゃなくて、しっかり包み込まれる不思議な感覚は、懐かしのおフランスが帰ってキター!と実感。長時間乗っていて疲れないどころか、むしろ癒されます♪

up!はTTとキャラが被っている部分もあったので、今の組み合わせの方が互いの無い要素を補完し合っていて飽きないでしょう。

ということは、車をコロコロと買い替える流れに終止符か?このダウンサイジングのご時世にAセグからBセグへ、1.0NAから1.2ターボにリバウンドしてしまったことだし、少なくともセカンドカーでは、このルーテシアが最後の内燃機関を持った車になるように頑張って(←何を?)長く付き合えればと思います(信じてもらえそうもないw)

 

 

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このGWだけで500km以上走りました。説明書に記載してある回転数3500rpm縛り解禁の1000kmまであと少し。

Renault LUTECIA 納車【ZEN(前)編】

 

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そんなこんなで、まさかの9年ぶりリターンズ。我が家の新しい街乗り用セカンドカー、ルノー ルーテシア ZEN(ゼン)です。ボディカラーは「グリチタニアムメタリック」という、要はガンメタのグレーです。

Audiルノーの2台持ちは、Audi80×ルーテシア2を所有していた2002年以来だから、もう15年前の話か(゚д゚)! 輸入車に乗り始めたころの組み合わせに戻ったわけで、なんだかんだで我が家はAudiルノーが好きらしい。

 

実は、ルーテシアの中でも購入するグレードに悩みました。候補に挙がったのは、限定車S MTとゼン MT(マイチェン前)、GT(マイチェン前)、新インテンス、新ゼンと、これだけあります。S MTは既に売り切れ、ZEN MTは残っているのが青だけで断念。GTは白が残っているというのでかなり迷いました。
GTは、パワートレインはノーマルだけど装備と足回りがR.S.ライクというグレードです。価格は259万で、お得なような中途半端なような微妙な価格設定。そのためか、マイチェン後も在庫が残っていたらしく、このようなキャンペーンが行われていました。

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※過去のキャンペーンです

 

GTがゼンと同じ値段で買えちゃうわけです。これは心が揺らぎましたよ。GT-R譲りの大型パドル(ルノー日産はステアリングに連動して動かないタイプなので操作しやすい)とルノー・スポールのホールド力抜群のシート。マフラー二本出しで音もチューニングされてるとか。
しかし、マイチェン後のフルLEDライトに惹かれますし、いきなり型落ちモデルもなぁというのと、かねてよりルーテシアには明色系よりも暗色系が似合うと思っていたので、見送ることにしました。

ということで、最後にインテンスかゼンかという話になりました。
個人的に重視した点を比較すると
・インテンスは17インチ、ゼンは16インチ
インテンスのホイールデザインは先進的でカッコいいものの、ルーテシアの17インチは乗り心地が不評。営業さんも「ゼンの方がルノーらしい乗り味です。」とのこと。昔のルーテシア2を思い出したいし、16インチが良いね。

 

・インテンスはタッチパネル液晶、ゼンはピアノブラックのパネル
この二者の違いは見た目だけで機能は全く同じです。Bluetoothスマホと接続してあれこれできる今どきのやつが付いてます。それを車載のタッチパネルで操作するか、スマホ側で操作するかの違い。インテンスの液晶画面にナビ機能はなく、取り付ける場合はわざわざ純正のを外して社外の2DINタイプに交換する必要があり、非常に効率が悪い。一方、ゼンの場合は純正のスマホクレードルを設置できるポートがあって、Googleナビを使う時に便利。インテンスは、TTみたいに「スマホをどこに置けば...。」ってなります。

 

・インテンスはオートエアコン、ゼンはマニュアルエアコン
正直エアコンは効きさえすればどちらでも(笑) up!では何も困らなかったし。デザイン上でも、操作パネルは下の方にあって目立たないので気になりません。

 

・インテンスは次回入荷が7月に、ゼンは数週間以内
できればup!の新型が出る前に売りたいし、7月だと1年落ちてしまう。

 

・インテンスでグリチタニウムを選ぶとインパネが茶色に
インパネは黒かグレーか白が好みなので。

 

という感じで、ゼンの方がライフスタイル・好みに合っているように思いました。確かにインテンスはお得ですけれどね。そもそも街乗りカーですから、少しでも安い方が良いのです。唯一、ウィンドーのクロームメッキモールとリアのスモークが無いのが惜しいところでしょうか。
ちなみに、「ZEN」はフランスにおける外来語であり、なんと日本語の"禅"から来ているとか!

renault-passions.jp

 

 

さてさて、ようやく愛車の紹介です。

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納車当日は偶然にも大安かつ快晴という良き日になりました。

ここのディーラーは、前にも書いたように非常に規模が小さく、たった一人の営業さんと、メカニックと営業の中間みたいな人の二人しか接客に当たる人がいません。そして、店の雰囲気も、ディーラーというよりはショップに近い感じで、コーヒーもセルフサービスだし、お客様扱いはされません。Audiのディーラーのつもりで行くと面食らうかも。その代わり、店の利益優先の営業トークではなく、客に有益な情報を素直に提供してくれるイメージで、気軽なお友達感覚になれる不思議な場所です(笑)

 

 

前車up!と同じ場所で撮影。

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マイチェン前は可愛かったけど、小動物顔要素が強すぎるように感じていたので、今のデザインの方が好み。

 

 

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リアがデザインで一番のお気に入りポイント。ルノーは各車の個性の出し方がうまいよね。
そうそう、ご覧の通りミラーがボディからあまり飛び出していないでしょ?ボリュームがあるように見えて、いざガレージに入れてみると、相変わらず大きさを感じさせません。車のサイズって不思議。私は今まで何を悩んでいたのか(苦笑) 最初からルーテシアがガレージに入ると分かっていたら、たぶんup!は買ってなかったかもしれない。

エンブレムに光る「LUTECIA」は、商標の関係上、日本仕様だけに与えられた名前で、本国では「CLIO(クリオ)」だというのは、ご存知の方も多いと思います。個人的には日本名の方がお洒落なネーミングで気に入っています。もともと親しみがあるからなのかもしれませんが。ルーテシア2の頃は、確か「Lutecia」だったのが、いつの間にか全て大文字に変わったみたい。今よりも更にマイナーな時代から、わざわざ日本のために名前を変えて導入していたことを考えると、応援したい気持ちになります。

 

それにしても、相変わらずルノー知名度は低いなぁ。今のところ、知り合いや職場では、誰一人として車名を当ててくれた人がいません^^; デザインが変わっていてお洒落とは言ってもらえるけど。男性からは「ボディカラーが渋い」と評判で、女性からは「ホイールにお花が咲いてる!」と評判です。このホイールは下のグレードのアクティフやS MTと同じものなのに、塗装を変えただけで全く別物で立体感があるように見えるので私も気に入っています。本当はブレーキダストが目立たないからだったりして(←_← )

 

 

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リアフェンダーの張り出しにより、本当に2ドアに見えます。唯一無二のカタチです。これで4ドアなんだから素晴らしい。やっぱり4ドアって便利ね(苦笑) この間まで、調子に乗って2台とも2ドアなんていう変態をやってましたが、さすがに街乗りカーが2ドアなのは限界を感じました。特にup!の2ドアは、イージーエントリー機能がリクライニングと兼用になっていて、背もたれの角度を記憶してくれなかったので、使いにくいったらありゃしないw
荷物も見た目以上にたくさん載って便利。この間、TTで来たと勘違いして大きな箱モノを3つ買ってしまって絶望していたら、ビックリするぐらい余裕でした。こういううところも、欧州で受けている理由の一つなのか。

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フルLEDライトは、今回のフェイスリフトで採用されたものですが、まるで最初から設計されていたかのように違和感なくハマってます。

デイライトは標準で点灯。どこかの誰かさんと違ってスモールの常時点灯なんていう間抜けな仕様ではないので、フロントだけ光ります。ただし、光量はスモールと同等...orz。写真のが点灯状態です。光量アップのコーディングを行いたいところだが、全く情報無し。台数が少ないメーカーですから。そのうちドイツ勢みたいに公式に100%の明るさになるのかしら。

 

 

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後ろもLED。あとは室内灯とフォグランプも!フォグランプは曲がる方向を先行して照らす機能があります。TTにも欲しい。サイドまで回り込んだデザインのおかげが、フロントの照射範囲もTTより広いし。

ここまでやってるのに、残念ながらウィンカー球とライセンスランプとバックランプはハロゲンなんだナ。

 

 

夜バージョン

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長くなるので後編へ。インテリアと走りの印象に触れます。

Last up! ~さらば100万円のポルシェ~

ブログのラストアップではありませぬ。

 

新しいクルマがルーテシアに決まり、即座にup!の売却手続きに入りました。売却先は毎度付き合いがある買取店です。

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見事に2年ごとに何かしらの車を手放しています(汗) このサイクルは8Jの売却時には既に気づいており、「じゃあ次は平成29年か~。さすがにそんなに早くup!は手放さないだろう。」なんて言っていたら本当にそうなってしまいましたw

up!のリセールは輸入車でも類を見ない低さなのは承知なので、相場程度なら言いなり価格で結構と思っておりましたら、クルマの状態が良いということで相場の最上限で買い取っていただきました。それでも悲しい数字ですが。。。


いつものようにup!のドラレコとETCを買取店で取り外してもらって、ルーテシアの納車までにルノーディーラーに届けて取り付けてもらう期間が必要だったので、もう査定の当日に手放してしまいました。なんともあっけない終わり方。よって、最後に綺麗な状態で写真をと思っていたのも叶わず。そういうわけで、昨年に練習で何気なく撮った写真で、up!の振り返りをしようと思います。汚れているときに撮ったので悪しからず。

 

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当時149万円というプライスタグを掲げて発売されたup!。それまで乗っていた2代目スイフトが、運転するのが苦になるくらい面白くなかったので、とりあえず輸入車で何か安いのが良いナと思っていたところに、唯一ピッタリの車が現れました。試乗して、あーだこーだ言われるASGのシフトショックは特に気にならなかったので、安いし輸入車だから問題ないでしょうと、ほぼ消去法で選んだ車でした^^;

 

ところが、実際にオーナーになって運転してビックリ。「小さなスポーツカー」と呼べるくらい楽しい車でした!

 

ASGはシフトアップ時のタイムラグで前車に遅れをとるものの、アクセルを踏んだ分だけのフィードバックがあり、その点に関してはストレスはありません。そして、3速あたりからのパワーの盛り上がりは、75ps/95N・mとは思えないほどの気持ち良さ。3気筒のエンジンはあえて音を抑えるのではなく、やる気のある音を出すことでコストダウンと演出の両立を図っていたのではないかと想像します。本当に野太い音で気持ちが高まります。

 

そして、この車が最も評価されるべきだと思う点は、何と言ってもハンドリング。ワインディングだけでなく、普段の街中の交差点で曲がるだけでも、そのスタビリティとオンザレール感覚を味わうことができます。ボディ自体の剛性が高いのと、FFでこの車高からは信じられないほど、傾いたり不安な挙動を見せずにボディ全体がピシッと一体となってついて来ます。言っておきますが、私はサスも変えてないし14インチのテッチンホイールを履いたグレードでこれです。どんだけ基本性能高いの(@_@)

正直、先代のTT 8Jと比べた時に、あまり差を感じなかったんですよね。

 

以下は清水和夫氏のテスト動画。up!乗りの間では有名な(?)ものです。もう一台がジャンル違いなので比較相手としては意味ないのですが、とにかくup!の基本性能の高さを示している動画になります。

清水氏もべた褒めで、ポルシェとの類似性に言及するほど。実はポロやゴルフと成り立ちが違うなんてことも。「提灯記事だ!」と思うかはあなた次第。

 

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車が走るパソコンと化し、完全な自動運転車の実現も間近な昨今において、「いま、自分はアクセルを開いて車を動かしている。」「いま、自分はブレーキを踏んで安心して止まれる。」「いま、自分はタイヤの向きを変えて行きたい方向に曲がっている。」歓びを味わえる、自動車が発明された時から変わらない基本的な機構を動かしているということを、これほどダイレクトに感じられる車は他になかなかありません。

 

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エクステリアデザインに特別感は無いものの、綺麗なプレス加工と面構成によって、塊感があり、高級感すら感じます。特に2ドアは秀逸。無駄のないシンプルなデザインでこれだけ表現できるのは地味に凄いのではないでしょうか。

 

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あとはインテリアをもう少し頑張ってくれれば...と思いつつも、先日発売されたフェイスリフトモデルでは、素材を変えることでクリーンで上質な印象を与え、up!のインテリアの本来の良さを出せている思います。

https://www.km77.com/images/medium/6/2/5/5/up2.326255.jpg※画像はup!後期型の欧州仕様

 

 

とにかく、up!の評価されるべき点は、小さくて扱いやすいとかの次元ではなく、この安さで味わえるスポーツカー的な走りであります。

 

と、これだけup!の良さを語ったところで、日本の変態じゃない消費者にとって、そんなことは興味の無いことのようで、「安っぽくて、ギクシャクする運転しにくいクルマ」という評価が定着してしまいました。マイナーチェンジされたばかりで言うのもなんですが、あまり売れ行きは伸びないでしょう(´・ω・`)

これがクーペボディでコンセプト通りRRで素直にMTを出していれば、ミニ・ポルシェとして人気を博していたのかも?! 

というわけで、私の最初で最後かもしれないインプレッションで、up!とのお別れブログとさせていただきます。

 

次回はニューフェイス登場!

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次期街乗り車内定!?🈡~「ルーちゃん、仏の子、不思議な子」編~

デミオに対抗させる候補車として用意したのは「ルーテシア4」。ルーテシアと言えば、2001年から08年まで2代目を所有しておりました。

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当時、プジョー206を購入するつもりで試乗したのが、思いの外、国産車と変わらない乗り味で残念に思っていたところ、たまたま立ち寄ったルノーディーラーでルーテシア2に試乗して、クラスを超えた高級感のある乗り心地にやられて、その場で即決してしまったという経緯があります。自然と「ルーちゃん」なんて愛称で呼んじゃうぐらい良い車でした。7年も経たないうちに壊れてお亡くなりになりましたけど(^^;

 

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で、今回のルーテシア4。全幅は1750mmとup!より10cmも広く、世界基準ではBセグメントでデミオと同クラスながら、日本では3ナンバー規格となり、数字だけ見る分には到底うちのガレージに入りそうにはありません。

実はこれまでに2回も候補に挙がっています。

1回目はup!を買ったとき。ちょうど日本で発売されるかされないかという段階で、詳細もよく分からなかったので、先にup!を購入してしまいました。up!の納車前日ぐらいに発表されて、全幅1750mmという数字を知り、「候補にはなり得なかった」と安心しておりました。

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その時は、ルノージャポンのキャンペーンに応募してデザインブックを手に入れちゃったぐらい、実はかなり気になってはいたのです。


2回目は8Jから8Sに乗り替えた時。ルノー・スポール(R.S.)モデルをメガーヌR.S.と並べて検討しました。 試乗車を求めて、わざわざ隣県のディーラーまで足を運びました。メガーヌR.S.よりはルーテシアR.S.の方が印象が良かったのですが、「CセグからBセグにグレードを落とすぐらいなら8Jに乗り続けた方がよい」という結論に。

 

 

ルーテシアはこの2月にフェイスリフト版が上陸。車好きの方は、CGTVで流れるCMでご存知の方も多いかと思います。

中間グレードの「ゼン」以上はフルLEDヘッドライトが採用され(意外にもBセグでは世界初らしい)、精悍な顔つきに。かと言って、新型メガーヌみたいなドギツイお目目じゃなく、基本デザインは維持。価格も値下げされ、なかなか私好みの仕様になりました。

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私の予想通り、0.9ターボのMTモデルがカタログ落ちし、最初に限定でちょろっと導入されただけで、もう選べないのが唯一残念。

 

果たして今回、3度目の正直となるのか?やはり、まずはガレージに入るか確かめなければ話が始まりません。昨年トゥインゴを見に行った古巣のディーラーで単刀直入に「ガレージに入れたいからお借りしたい」とお願いしたら、あっさりOKをいただけました。普段はレンタカーとして扱っているルーテシアを貸していただけました。恐らく、日本発売されて間もない頃の最廉価グレード「アクティフ」だと思われます。リアウィンドウが手回し式という、なかなか味のある仕様でした(苦笑) ルーテシア2もそうだったので、懐かしくもあったりして。

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さぁ、お持ち帰りしてガレージに入れた結果。

入っちゃった。しかも、カツカツどころか余裕でドアが開く。借り物なので、遠慮してあまり左は詰めなかったし、斜め止めをせず素直にまっすぐ入れました。それでも余裕。全長はさすがにギリギリで、鼻先を道路との境目よりほんの少しだけ手前に止めて、後ろのトランクが開けられます。でもこれはデミオも同じ条件。
前から眺めてみましたが、不思議なことにサイズ感がup!と変わらなく見えます「(゚ペ)「あっれれー?」と、コナン君ばりの声が出てしまいました。

調べてみたら、全幅は10cm違うけれども、ミラーを含めた幅はルーテシアが1945mm、up!が1910mmで、たった3.5cmしか違わないのです。up!は電動格納ミラーが付いていないし、そもそも左に詰めるためにはサイドミラーが不可欠なので、全幅よりもこのサイズが肝心なんです。しかし、残念ながらデミオなどの国産車はこの数値が公表されていない(ネットで調べられる範囲では)。
そして、up!の全長がどんなに小さかろうと、2ドアの長さはルーテシアのそれよりも圧倒的に長く、かなりの開口幅を要します。up!って小さいようでかさ張る奴なんですね。。。

というわけで、このガレージには一部3ナンバーの車も入るという大きな収穫がありました。

 

さて、道中でのルーテシア4の乗り味。R.S.は試乗経験があるものの、ノーマルはこれが初めてでした。

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2代目のような感動するほどの高級感はありませんが、直進安定性が高く安心感があります。ルノーの大元の良さは昔からこれです。地味なのに、走り味どっしりってね。あとはものすごく静かでした。この間のAudi A3と同じ系統のしっとりとした高級感があります。ハンドリングは何の癖もなく(ルーテシア2は返しが強かった)、路面の状態が伝わる感じはup!と似たダイレクト感でした。1.2リッターターボは十分以上のパワーで、デュアルクラッチとの相性も良く、踏めば瞬時にスッと速度が上がるので快感すら感じます。シート位置を下げればスポーティな気分にもさせてくれます。

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デミオとは互角かなと思っていたup!ですが、さすがにルーテシアを相手にすると、up!は安物だと感じます。それよりも、車体価格があまり変わらない(オプションてんこ盛りとは言え)デミオはどうなのよ?と思ってしまいますね。ただし、デミオが素のグレードでも同じ水準なら文句は言いません。

初期モデルでコレですから、新型はもっと洗練されているのでしょうね!

 

ところで、日本ではレア車扱いのルーテシア、実は欧州ではデミオもビックリの売れ行きだそうで。ルノージャポンの触れ込みでは、「フランスで最も売れている車」だそうですが、欧州全体で見ても、実はVWゴルフの次に売れていて、Bセグではトップです。ポロはその下の3位につけています。自国車が売れるのは当たり前なんだから、こっちの事実をアピールしたほうがインパクトがあると思うんだけど。

carsalesbase.com

 

carsalesbase.com


ちなみに、日本で滅多に見かけなくても、ルーテシア4のリセールバリューは輸入車の中では至極まともなんですよ。デミオには敵いませんけど。いよいよ日本でも知名度が上がってきて認められてきたのかな?リセールってのは、街中で頻繁に見かければエエってもんでもないんですって。ねぇ、up!さん( ̄▽ ̄)

欧州でベストセラーなこのクルマに日産のマークを付けて、「e-power」を載っけてたら日本でもバカ売れだったのかな?笑 ちなみに、ノートは全長が長すぎてアウト。まぁ、そもそもデザイン的にNGなんですが。新型マイクラ(マーチ)を導入してくれたら考えてもいい。でも、ノートよりも大きいんだったけ?

そう言えば、日産とルノーは同じ会社なのに、なぜ日産はデザインや乗り味をルノーから学ばないのか。逆にルノーは日産の安全便利機能を取り入れないのか。

 

おっと、話が脱線。

 

結論として、デミオもルーテシアも、それぞれの長所があってどちらが絶対に上だとは言えないです。本来の車としてのイイモノ感で言えば正直ルーテシアが欲しいし、改めて我が家の街乗り車の用途を考えたときの経済性と将来性、コスパを考えればデミオに軍配が上がるわけです(悪い車では決してないし、MTに乗れるのも大きい)。両車とも大きなマイナーチェンジを受けたばかりでなので、買い時であることは間違いない。

 

うーん、悩ましい!

 

うーーん

 

うーーーん

 

うーーーーん...

 

あっ、、、

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この連載ネタは1ヶ月前ぐらいから温めていたもので、いつの間にか内定の「内」が「決」に変わってしまいました。

真面目な方ではなく、結局こういうクルマを選んでしまうんですよね〜(ネタに走ったわけではなく、クルマ選びは真面目にしましたヨ笑)。しかもMTじゃないしブレブレですかね?

でも気に入っちゃったんだから仕方がない!9年ぶりにロサンジュのある生活が始まります♪

 

GWに慣らしドライブに行けるかも?!

次期街乗り車内定!?~Be a driver.編~

ここからは、今回のクルマ選びで最終選考に残った二台の話です。
そのうちの一台がデミオ。現行DJ型の登場時から、ずっと気になる存在でした。マツダのデザインはここ数年で一気に垢抜けし、個人的には今のところ唯一国産車で候補に挙がるメーカーです。
また、マニュアル車を通常のモデルで展開しているのも好印象ですね。ネット上のレビューを見ると、ヒルホールドアシストがかなり強力なのと、どうやら半クラ時に自動的にわずかにスロットルを開いて発進をサポートする機能があるとか。マツダの提唱する理想的なペダル配置やクラッチの扱いやすさで非常にイージーかつ楽しく運転できそう。

デミオディーゼルとガソリンの2種類あります。マツダとしての売りはディーゼルなんでしょうけれど、我が家の使い方ではガソリンモデル一択。
街中でよく見かけますが、インテリアや走り味は未知数。公式サイトでグレード構成やオプションを頭に入れつつディーラーで見てきました。

 

訪問したディーラーは自宅の最寄ではなく、車で30分ほどのところへ行きました。理由は最寄りのディーラーが小さすぎるのと、新色の「マシーングレー」があるから。
昨年10月に大きめのマイチェンが入って、この新色が追加されたほかに至る所の質感が向上したみたいです。

コンセプトカーのような金属質感が特徴というマシーングレー。実物を見た感想、「ち、違いが分からん(^^;」。今までのガンメタグレーとどう違うのかサッパリ(苦笑)その日は曇りだったので仕方ないのでしょうか。

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(出展:Mazda Official

晴れの日に見ると本当にこう見えるのかな?

 

 


こちらは新型CX-5の動画。天候は快晴でもなさそうですが、直射日光が当たっていなくても確かに鏡面っぽく見えますね。

まぁ、3万ちょっとのオプションだし、デミオで他に積極的に欲しい色もないので、買うときはこの色を選ぶと思います。

 

そんなマシーングレーを纏った試乗車は「XD(ディーゼル) ツーリング Lパッケージ」。最上級グレードという認識で良かったかな?

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内装はホワイトのレザーでした。

デミオの場合、ディーゼル or ガソリンに関わらず、「ツーリング」でインパネとドア内張りがステッチ入りのフェイクレザーで装飾され、「ツーリング Lパッケージ」でさらにシートが一部本革になります。

Lパケではレザーの色が2種類あり、ブラックかホワイトをボディカラーに関係なくチョイスできます。
ホワイトは明るい印象で華やかでしたけれども、汚れが心配になってきますね。一応、マイチェンで座面と背もたれが黒ファブリックになって配慮されているようですが、営業さんによると、「バケット部分が乗り降りで黒ずんできます」とのこと。

「じゃあ、安心のブラックレザーが良いナ」とカタログを見てみると、

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これ、ブラックというより茶色じゃないですか?

残念ながらブラックレザーの実車は無し。Youtubeで確認してみました。


うーん、一番嫌いな系統の茶色かも(^^; 
中途半端な色合いだなー。なぜ素直に黒にしないのか?

 

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(出展:Mazda Official

というわけで、選ぶならホワイトということで。ただし、ジーパン禁止(;´∀`)

改めて、内装を見てみますと、なぜか落ち着くというか、Audi乗りとして違和感がないんですよね。むしろ、Audiのテイストがプンプンしますね。 「新しいA1のインパネです。」と言われても信じてしまいそうな。。。というか、A1より好み(笑) A1は、特に8Jに乗っていた頃は、8Jのインパネをそのまま安っぽくしたような造りで面白みがなかったんです。

エアコンのつまみとかハンドルの形状は、よく研究しているなぁと。それから、ドアの音にかなり拘っているのが分かりました。

 

では運転してみます。
試乗したのは「13S(ガソリン) ツーリング」。もちろんAT。MTの試乗車はあるはずもなく。
マシーングレー目当てで訪れたディーラーですけれども、試乗コースが当たりでした。信号の少ない片側2車線の幹線道路で、カーブもほどほどにあって色々と試せます。
ハンドリングは文句なし。up!と同格のダイレクト感で確実に狙った線をトレースしていきます。不安な遊びも無いし、重さも不自然さが無い。

静粛性も高く感じました。

 

気になったのは出足とブレーキのタッチ・効き具合です。CVTか?と思うような回転数と加速Gのミスマッチングが不快でした。かなり踏み込んでも、「ギャーン」とエンジンが唸るだけで踏んだ分の加速感が得られない。これはトルコンATの特性であってMTはそうでないことを願いたい。

ブレーキはタッチが軽いのと制動力不足でした。up!はガッツンとかかります。

 

とまぁ、この2点以外は完璧だし、13S ツーリング Lパケに安全装備のフルオプションでもコミコミ210万ぐらいで買えちゃうのは最高ですね。ちなみに、今のマツダは値引きゼロと聞いてましたが、10万は引くそうですよ。

 

「じゃあ、デミオで決まりか?」と聞かれれば、「喜んで!」とは素直に言えないです。なぜなら、デミオは街であまりにも頻繁に見かけるから^^; 車はあまり人と被らずたまにすれ違うぐらいが理想。そのへん、up!やTTはちょうどいいんですよね。ビョーキですかね、これ(・_・;)

それと、今さらながら、デミオのリアデザインは単調であまり好きではありません(笑)

そんなこんなで、なんか、こう、華がないんですよね。でも候補で残っているのはもうこれだけ。デミオが最後に残るのは想定外で、一番困惑してるのが私っていうw

 

「これでクルマ選びを終わらせるのは面白くない!」ということで、同じBセグの輸入車を対抗にぶつけるしかありません。私がよく知っているBセグ輸入車で、デザインが文句無しで、コスパが良くて、滅多に見かけないのは、あのクルマしかありません。デザインが似ていると感じる人が多いらしく(私は全くそう思わない)、デミオとよく比較されるあのクルマ。ただし、一つ大きなハードルがあります。

次回はその話。